コンセントを増やそう
差込口が足りない
ここは最初からコンセントがついていますが、この場所にPCを置く事にしたので周辺機器の分も含めて、コンセントを増設することにしました。
最初にやらなければいけない事は、増設する部分に電線が簡単に通すことが出来るか? 調査をすることです。
今回は木造住宅の柱と柱の中間、同一スペース内に増設するため、配線は問題ないでしょう。
また、同じ壁を共有している裏側の部屋も方法は一緒ですので、参考にしてください。
プレートを外す
コンセントのカバーを外してみてください。指の爪でも外せますが、マイナスドライバー等で、下側にあるカバーの隙間にこじ入れると簡単に外れます。
コンセントの表面のカバーを外すとビスが見えます。
上下の小さなビスがカバーをコンセントに留めているビス、中よりのビスがコンセントを壁の内側にあるボックスに留めているビスです。
コンセントを外す
コンセントを外すと裏側にボックスが出てきます。
このボックスは、たいてい右か左側に立っている柱にビスで固定してあり、柱の反対方向は空洞の場合が多く、配線を通すことが可能です。
壁の中のボックスは外さなくても工事は可能ですが、外したほうが作業性が上がります。大抵の場合このボックスは内側から柱へ向けビスで固定されているので、ビスを外せばボックスも外れてしまいます。増設部分へ電線が通るか確認するためにも外してみましょう。
注意このボックスは再度取り付ける必要があります。
自信が無かったらビスを緩めるだけにしておけば、直すとき簡単ですよ!
もし外れてしまっても必ず直せますから慌てないこと。
石膏ボードに穴を開けます
先ほど外した既設のコンセントは右側の柱に留まっていたため、左角の柱までは空洞のため配線が出来ます。(この壁は外壁面のため断熱材は入っています)
家の中の間仕切りの壁は空洞の場合も多く簡単なのですが、外壁面は断熱材が入っているため電線だけでは通すのが困難です。その場合は、固めの針金を先に通して電線を引いたり、上下の場合は、紐におもりになる物を付けて事前に通しておくと簡単に出来ます。
私はストッパーつきのメジャーをよく使いますが、これがなかなかよく通り便利なんです。メジャーを先に通し、その先端に電線や紐をテープで止めると言う簡単な方法です
写真に写っている青いコードはLANケーブルです。
PCを置くため、他にも電話線も配線しましたが、この配線は天井裏や床下を利用しているので、上級編を参考にしてください。
配線 器具付け
たくさん増える周辺機器を考慮して3口のコンセントを2連で取り付けます。ご覧のようにコンセントには次のコンセントへ送ることが出来るように差込口が2組用意されています。半端の線を利用しわたり配線に使います

コンセントの上下に付いている90度に曲がった板は挟み金具といい、裏にボックスが無くても壁のボードにねじで締め付け固定することが出来るため、このように後から空洞の部分に増設するのに向いています。
ちなみにこの方法で取り付けるときの壁穴の寸法は写真の2連用で、横が96mm、縦が98mmぐらい、1連の場合は横、45mm、縦が98mmで、1〜2mmは違っても許容範囲です。

注意
接触不良で発火等の原因になりますので、挿入する部分の電線は真っ直ぐに規定量の皮をむき、しっかりと差し込んでください。その後邪魔になる部分は曲げたりしても差し支えありません。
免許をもっていないと出来ない作業が、この1番簡単そうに見える電線の接続です。
ボックスレス工法
金具部分をアップにしました。
表面のネジを締め付けると、裏側の金具が手前により、壁をコンセントと金具で挟み込みます。
充電部がむき出しになる器具、(金属ネジ等で電線を締め付ける構造)は、危険なのでボックスを使用しなければいけません。最近の100V用の器具は、ほとんど差し込み式です。
出来上がり
コンセントの出来上がり。
このくらいあれば、周辺機器がかなり増えても大丈夫そうです。

近くにコンセントが無い場合は、
上級編をご覧ください。

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